思い出に残してきた感情を拾う
ふと、学生時代のペルー人の友人ふたりのことを思い出しました。
私たちは同じアメリカの大学に通い、週末に車で片道2時間半かけてペルー料理をよく食べに行きました。
ラテン系のふたりはいつも底抜けに明るく、流れる音楽に合わせて体を揺らしながらのドライブ。
時間や天候、お金などの細かいことは気にしないし、先の心配もしない。
その明るさが眩しくて羨ましくて、そこまで楽観的になれない自分がイヤになることもありました。
それもあって、楽しかったはずの記憶が、いつしか思い出したくないものになっていたのかもしれません。
ふたりはあんなにもたっぷりと私に愛を与えてくれたのに、私は同じように愛を返せなかったのではないだろうか。
そんな後悔のような気持ちが、ふと湧いてきました。
あのときは、もう戻ってこない。
過去は、変えられる
でも、過去は今からでも変えられるんですよね。
変わるんです。本当に。
だから私たちが思うところの「未来」も「過去」も、本当は存在しないのではないかと思ったりするわけなんですが。
どうすればいいかというと、自分の中の、その思い出の感じかたを変えればいいのです。
これが、ほろ苦い思い出を愛で塗り替える方法です。
うまく行くと、その場面についての苦々しい感情が消え、再び思い出すときは、温かいものへと変わっています。
今回の私は、当時の自分に対して行いました。
「あの頃の自分って、嫌だったなぁ」と思う方は、ぜひやってみるといいでしょう。
思い出の味を再現して、完了
思い出を塗り替えたあと、昔の自分と友人たちへ愛を込めて、ペルー料理のロモサルタードを作ることにしました。
牛肉、玉ねぎ、トマト、ピーマンを炒め、
トマトビネガー、少々のお醤油、塩とブラックペッパーで味付けして、
仕上げにシアントロ、フライドポテトをあえます。
私はここ最近不調だったため、お肉をいただくことができなかったのですが、出来上がって一口だけ食べてみると美味しくて、完食しました。
適当にあり合わせで作ったのに、私にとってはパーフェクトに近い味。
シアントロ(=コリアンダー/パクチー)は感情のデトックスにも良いですね。
思い出も、これで完璧なものに修復されたのだと実感しました。
赦しも、愛
たとえば、もうあまり会いたくないなぁと感じる誰かがいたとして。
でも自分が嫌がっているのは、その相手ではなくて、当時の自分だったりもします。
その自分に対して赦しという慈愛を送ると、自分の心のどこか、かたくなになっていた部分がほどけていきます。
それは、嫌だと思っていた自分のある側面を、もう否定しなくてよくなるから。
過去はイタいから振り返らない、という方は、ぜひやってみてください。
過去の自分を赦すって、大事。
そうすることで、過去だけではなく、現在と未来における自分の自己肯定感が増します。
自分や他者へと慈愛のエナジーを巡らせることができたら、過去も現在も未来もすべて、心地いいものへと変わっていきます♡