ソニアのききみみ

感覚で捉える光を綴ります

満たすために、空にする

Empty Before Filling

無条件の愛で、満たせないとき

瞑想して、無条件の愛で自らを満たそうとしても、完全にそうできないことがあります。

その要因は様々ですが、最たるものは、自分にとって「赦せない人」がいること。

何かイヤだなと思う相手や、不和があってわだかまりが残っている相手など、ネガティブケースもあれば、無意識のうちに見返りを求め続けている相手といった、一見ポジティブに見えるような思い入れがあるケースも、当てはまります。

ポジティブであれ、ネガティブであれ、その相手を自分から「解放できていない」状態。

「赦せない人」といってもピンとこないことは多いでしょう。

しかし、思い出すとモヤモヤしたり、もう関わりたくない人として忘れたことにしたりしている場合でも、潜在意識にはしっかり残っていることがあります。

そしてそれは、自分のエナジーフィールドに、その人をつなぎとめている状態でもあるのです。

怖れと復讐心を、認識する

なぜ、その人のことを解放することができないのか。

二度と同じような目に遭いたくない、もう傷つきたくないという防衛本能が働き、自分が他者に「与える」際に、その相手にどの程度与えるべきなのかの目安にするために記憶しておくということはありそうです。

たとえば、自分がぞんざいに扱われ、尊重されなかった、敬意が払われなかったと感じた出来事があったとします。

その出来事や相手のことをいつまでも覚えている場合は、次のようなリアクションが見られるでしょう。

似たような出来事や人に対して警戒心が強くなり、場面や人を避けようとする、あるいはコントロールしようとする傾向だったり、その相手に対して「この人は私を軽視したから、もう親切にはしない」と、「与える」行為に条件を付けたりします。

これらは「傷つけられた」記憶の中で生じた怖れと復讐心と言えますが、実はこれらを持ち続けることは、来る日も来る日も膨大なエナジーをそこに注ぎ続けている状態なのです。

なぜなら、それはいつまでも「時がとまった」状態を自ら保持しようとすることだから。

常に変化する流れの中にありながら、自ら何かを固着させようとする、つなぎとめようとする行為は、大変な労力を伴います。

濁流の中で、流されまいと必死にこらえているような、そんな労力。

いかにそこに無駄な労力を注いでいるか、そしてそれが自分のエナジーに濁りを生じさせているか。

それ、手放しちゃったほうが楽だなというのは想像できるかと思います。

エナジーパターンを変える

だからといって、なかったことになんてできない。

当然です。

傷ついているのに、傷ついていないフリはしなくていい。

赦せないのに、赦そうとしなくていい。

表面的なところをなぞっていても、本当の癒しは起きないでしょう。

大切なことは、自分の心の奥深くに降りていき「そのとき自分がどう扱われたかったか」を探ること。

そして人生において、不本意な扱いを受けるというような、何かしらのパターンがあることを認識することです。

パターンを特定できたら、それを手放し、より望ましいパターンに置き換える。

たとえばanimiscentのエナジーヒーリングではどのようにアプローチするのか、ご紹介したいと思います。

先ほどと同様に、自分がぞんざいに扱われ、尊重されなかった、敬意が払われなかったと感じた出来事を例とすると、

  1. その出来事の記憶と登場人物をあなたの中から引き抜いて光に返します
  2. 「私はいつも自分や他者、世界から尊重されています」という感覚を呼び醒まします
  3. 「尊重されない」からこそ得られてきた学びを終わらせます

うまく浸透すると、自分が大切に扱われた記憶がよみがえってくるでしょう。

エナジーヒーリングにおいて、あなたが軽視されて傷ついた原因は、その出来事や登場人物にあるのではなく、あなた自身に「私は大切に扱われない」というエナジーパターンがあるから、と考えます。

さらに、大切に扱われないことはデメリットでしかなかった、というわけでもなく、何らかの糧となってこれまで役立ってきているはず。

たとえば「大切にされない」つらさがわかるから、同じように「大切にされない」人に寄り添ったり、自立心を養ったり、生きる原動力としてきたり。

つまり、そこにメリットを感じているから「大切にされない」パターンを手放そうとしない自分もいるはずなのです。

そこで、そのパターンを終わらせ、自分が尊重されていると日々感じながらも、優しさを発揮できたり、モチベーションをキープできるよ、というパターンに置き換えます。

怖れを手放そう、復讐心を手放そう、赦そう。

そこにフォーカスしている間は、うまくいかないことが多いでしょう。

それよりも、「私は大切にされている」という感覚を養うほうに意識を向けたほうが、怖れや復讐心、赦しの必要性から自然と解放されていることに気づくことが多いように感じます。

無条件の愛を、内にも外にも拡大していく

自分の内側に、無条件の愛が入った巾着袋があるとします。

その袋の口をぎゅっと閉じていると、自分の内側全体を愛で満たすことはできないし、他者や世界といった、自分の外側にも広げて行くことはできません。

与えることができないなら、受け取ることもできない。

無条件の愛という磁石は、内側に存在していなければ、外側のそれを引き寄せることはありません。

その磁石は、大きければ大きいほどいい。

大きくしていくには、「自分は愛されない」といった類いの、誤ったエナジーパターンをひとつずつ書き換えていく必要があります。

自分を卑下する、批判する、否定する、貶める、そういったパターンを終わらせていく。

最終的に、愛の巾着袋の口を大きく開くために必要なものは、「無条件に愛されているよ」という絶対的な安心感なのかもしれません。

絶対的な安心感があれば、些細なことはどうでもよくなったりします。

ふっと、ゆるむような感覚。

その安心感を抱きながら日々を過ごすことは可能なのだと、ヒーリングを通じて実感しています。